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日々

TOCFL Band A受験記(Level 2取得)

中国語の検定試験で有名なのは、中国語検定やHSKですよね。どちらも簡体字の試験です。(HSKは作文で繁体字の使用もOK)

 

台湾に留学した時、TOCFLという試験を紹介されました。

試験がBand A, Band B, Band Cに分かれていて、成績に応じてBand AならLevel 1か2、Band BならLevel 3か4、Band CならLevel 5か6に合格します。Level 6が最高です。作文は無く、リスニングと読解の選択問題のみで構成されています。トータルで何割取れれば合格、ではなく、リスニングと読解の低い方の点数に取得レベルが引きずられるので注意が必要です。

中国語検定やHSKとの難易度対照表も公式に記載がありますが、あまりガチガチに考える必要はないと思います。例えば、Level 2はHSK4級相当とされていますが、私は3級しか持っていないまま受験して合格しました。試験のクセや出題単語が異なるので一概には言えない気がします。ちなみに公式ではLevel 4がHSK6級程度とされているので、その更に上のレベルもTOCFLにはあることになります。

それよりも目安になるのは出題される単語量で、Band Aが1000語、Band Bが5000語、Band Cが8000語です。HSK6級が5000語ですよ。Level 2を取れたので次はBand B受けようかなあと思ったら、いきなり4000語を覚える必要が出てくるんです。エグくないですか?

しかも単語帳などがありません。公式で公開されている8000語のエクセルファイルがあるのみです。これ、日本語訳つけて単語帳にしたら売れるんちゃうかな…

 

何故TOCFLを受験しようと思ったかというと、台湾の大学院に進学するためには(英語のみのコースは多分要らないけど、中国語で授業を受けて論文を書こうと思ったら)TOCFLの取得が必要になってくることが多いためです。まあ院進学なんて夢物語ですが、チャンスが来た時に掴めるようにしておきたい。ちなみに、気になっている学科はLevel 3の取得を義務付けています。なお、余談ですが、そこの学科は推薦状も2通必要となり、なおかつ1通は中国語力を証明するものでないといけないため(中国語の先生に書いてもらうのかな?)、院に進学する前にどこかの大学に語学留学して、書いてもらう必要が出てくると思います。私が大学を卒業したのは遥か昔なので、当時の先生に書いていただく訳にもいきませんしねえ…

 

さて、合格までの勉強方法です。

っていうかね、マジでTOCFLは対策が立てづらい💢💢💢

HSKは公認のテキストと過去問集が日本語で出ていて、それをやればいいじゃないですか。

TOCFLはそもそも参考書があまり無い。TOCFLの日本事務局が参考書をいくつか紹介してるので、Band B向けを含めて何冊か買ってみましたが、どれも解答のみで解説はゼロ。英語の解説すら無い。況や日本語をや。全くもって自学自習に向かない試験です。台湾で探せば他の参考書もあるのかもしれませんが…オンライン中国語の先生に良いリスニングの問題集がないか聞いてみても、「全然無い。模試をやるしかない。むしろ台湾のTVドラマを一生懸命観ろ」とのことでした。

 

では、実際にどうやって勉強したか?

TOCFLでは模試が無料で3回分公開されています。問題文と、リスニングのスクリプトと、解答と、正答数に応じてどれだけ点数が取れるかの表が公開されています。例の如く、解説はありません。それをやって、わからないところは台湾人との言語交換の場で全て解説してもらいました。

言語交換は、それぞれの言語を学ぶネイティブ同士が、お互いに教え合うという勉強方法で、私はJCinfoというサイトで相手を探しました。相手とどこで会って勉強したいか、都道府県まで選べるので便利です。

 

公式?から出ている模試問題集も買ったんですが…

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2300円もするから、きっと何回分も入ってるだろうと思うじゃないですか。1回分しか入ってないんですよ。しかも台湾で買うと300元(1100円ぐらい)なのに日本で買うと2300円。倍の値段かよ!更にひどいのは、無料公開されている模試とほぼ問題が被っていたこと。台湾からの送料と扱ってる会社のマージン考えてももっと安くていいんじゃないですかね(怒)それか日本語解説つけて付加価値つけるとか…基本的にオンラインからの購入なので実物が見られなくて消費者側としては不利です。

 

試験の難易度ですが、リスニングが速い。HSK4級より速い。しかも拼音(注音か)全部ちゃんと発音してないでしょ⁈と言いたくなることが度々。簡単な問題は2回ずつ読まれますが、リスニングの最後10問くらいは会話も長いし内容も難しいし1回しか読まれません。キーワードを聞き取れれば何とかなる問題でもないので、包括的な理解が求められます。

読解も、簡単な問題から難しい問題まで揃ってますが、文法問題もHSKで問われる内容とは違うし、長文も「漢字だから読んだら何とかなる」ものではなく、多少ヒネリが効いていて理解力を問われます。

 

無料公開模試3回分+模試問題集1回分をだいたい2回ずつ解いて、本番に挑みました。

…模試と全然問題が被ってなああい!!(ダーン!!)(机を叩きつける音)

私が勉強してきたのは何だったのか?

HSKは割と過去問と被っていたりして、勉強しただけ報われる感がありますが、TOCFLは…あまり報われない…

毎回真面目に問題を作ってるんだなあ(年4回もあるのに)とは思いましたが、解いている間中ヒヤッヒヤ。

読解は模試に比べ比較的簡単だった気がします。

 

そして結果発表〜!!(実施日から45日前後で自宅に郵送)

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じゃじゃーん!!

2級に合格しましたー!

台湾の教育部といえば向こうの文科省的な立ち位置。教育部長のお名前ということは、文部科学大臣のお名前でいただいたのと同じこと…?

リスニングが80点中76点、読解が80点中77点。当てずっぽうで答えたやつが当たってたかな。

台灣朋友謝謝教我中文~!

正直、留学とかオンライン中国語とか模試とか言語交換とか、何が効いたのかはわかりません。でも結果受かって良かった。

私が目指しているのは次なるLevel 3です。

私はハイになると参考書をやたら買う癖があり、問題集は揃ってるんですよ。

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あ、あと公式から出てる模試のやつも(笑)

オンライン中国語を継続して受けつつ、自分で問題集解きつつ言語交換で台湾人に教えてもらいつつ、細々とでも続けていければいいなと思います。

今年の目標は、留学中に先生に言われた「慢慢學」!焦らずじっくりゆっくりと、ただし歩みは止めずに行きたいです。5月か8月にBand Bを受けられたらいいですが、それも体調次第ですね。

Band Bに効果的な勉強方法が見つかったらまた記事に書きますね!!

拜拜👋