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日々

HSK4級に合格しました

受験日は1月12日でした。

通常1ヶ月でオンラインで成績照会ができるのですが、今回は春節を挟むため2月20日頃になると聞いていました。

それがコロナウイルスの影響で26日にズレ込むとの連絡。

じりじりと待っていたところ、中国語学習仲間からHSKの運営母体である孔子学院の中国サイトだと数日早く結果が出ているよとの情報を教えてもらえました。

結果は以下のとおりです。

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リスニング96点、読解98点、作文84点、合計278点。各部門100点満点で、合計180点で合格です。

以前も書きましたが実質勉強時間は3日プラスアルファ(HSKの公式単語アプリで寝ながら勉強)です。もう公認テキストに手をつける時間はないので、過去問を解いて丸付けして、リスニングはスクリプトを見ながらもう一度聞く。死にそうに体調崩してたので許してください。

3週間の留学+月8回×50分のオンライン中国語、TOCFL(台湾の中国語検定)に向けた勉強が貯金となって受かったと言えるでしょう。

 

リスニングが100点満点中96点と思わぬ高得点となりましたが、キーワードを聞き取れてるだけで会話全体の意味はキャッチできてないです。HSKの問題は素直でヒネリがないので、キーワードさえ聞き取ればだいたいそれが含まれている選択肢が正解、みたいな感じ。これでは試験で点を取れても実践では役立たずなのでもうちょいどうにかしたいですね。

読解は明らかに漢字圏に住む日本人アドバンテージによるものです。関連詞(接続詞?)がわかれば、あとは漢字なのでなんとなくわかる感じ。
正直自由作文は何をどうすれば点数が上がるのかよくわからないんですけど、文法的間違いがないこと、簡単すぎない文であること、あと接続詞などを使えると高得点になるという噂です。

 

今回到底勉強どころではなかった(文字通り寝たきりの要介護状態だった)ため、受験料を払ったものの「もう受けんのやめようかなー」と思っておりました。ただ、そこで同日受検予定だった中国語勉強仲間が一緒に頑張ろーぜ!と言ってくれて、最短で合格する勉強法は何か?を話し合い、過去問を解いてみてどんな結果だったかを晒し合い、お互いの課題を明らかにし、共に励まし合ったことで2人とも合格することができました。彼女には感謝してもしきれません。

 

社会人になってからも色々資格試験は受けてきましたが、勉強仲間がいるというのは大学・高校以来でしょうか。一人じゃないって、強い。我不是一個人喔!

 

HSK5級を保有している別の友人から、6級受ける時は一緒に受けようよ!と言われましたが、勉強が大変なのと、私が勉強したいのは台湾の中国語(繁体字、発音も微妙に違う)なのでじっくりそちらを勉強して、そのうち腕試し的に5級を受けてみてもいいなと思ってます。HSKの作文は繁体字OKですしね。

 

履歴書に書けるのは4級からとか5級からとか人によって言うことが違うようですが、そもそも企業の人事があまりHSKを知らないという問題があるらしく、「6級持ってます!」と面接で誇らしげに言っても「そうなんだー、1級までは遠いね」と言われるぐらい知名度が低いようです。中国語検定の方が有名なのかなあ。中国語ができる人を採用したいならHSKぐらい知っていてよ、と言いたいところですが、6級の人は「HSK(中国政府公認の中国語検定)、6級(最高レベル)」と書いたりするとかしないとか。

 

それにしても、4級を取るなんて夢のまた夢だと思っていました。5級以上はもはや雲の上。

2級は取れたものの、3級は何度となく挫折しました。受験料払ったのに全く勉強せずに、もはや諦めて受けに行かなかったり(失笑)

ただ机に向かってテキストと向き合って勉強するのって無味乾燥なんですよね。今、私の中国語学習の向こうには、台湾という国があります。そこで暮らす人々がいます。私は彼らのことをもっと理解したい。英語ではなく、中国語でしか言ってもらえない本音を聞きたい。また、英語も日本語もできないおっちゃんおばちゃんと話ができるようになりたい。私の中国語学習の意味合いはだいぶ変わりました。

 

中国旅行も大好きです。興味が尽きません。コロナウイルスの影響でしばらく渡航は難しいでしょうが、行きたい場所はあります。いつか新疆ウイグル地区に行きたい。カシュガルに行きたい。

ウイグルの人々は今、ひどく弾圧されていると聞きます。香港のニュースも最近はコロナウイルスのニュースで全然報道されなくなりましたが、酷い状況だと聞きます。チベットもずっと前から酷い状況だと報道されていますね。

正直、その辺りがよくわからないのです。旅先で出会う中国人は、みんなものすごく親切です。英語が話せる人は少ないですが、こちらが困っていたら中国語でなんとか助けようとしてくれます。でも、なんで政府があんな感じなのかよくわかりません。武漢新型コロナウイルスの存在を指摘した医師を拘束してひた隠しにしたり。中国に行ってテレビをつければプロパガンダをひたすら流すチャンネルがあり驚きますが、現地の人はどれだけ本気で見ているのかわかりません。抗日ドラマもやってますが、街のあちこちでジブリの曲を耳にしますし。

北京に留学していた友人が、「漢民族の人達はウイグル人チベット人のことを差別しているという意識はなく、『自分達に何か悪いことをするのではないか?』という目で見ている」と教えてくれました。日本で、一部の人たちが在日コリアンのことをひどく嫌悪するのに似ている、と。

複雑な国だなあと感じます。台湾の対中感情も悪いですし(外交的な嫌がらせは酷いものです)。それでも、個々人はいい人ばかりだし、面白い国だなあと思っています。いつかまた行きたいですね。