2022年も半分が終わる。何をやっていたか、写真を見ながら振り返っていたら頑張って娘に絵本を読んであげていたことに気がついた。自治体の図書館には感謝してもしきれない。
日中娘が退屈で泣いている時に読んであげると泣き止むことも多々あったし、夜、お風呂の準備ができるまで間を持たせるために一時期は毎日読んでいた。手持ちのものだけだと数も限られ読みきかせる側も飽きてくるので、娘の興味を探る意味でも図書館で大量に借りては返すことを繰り返した。
娘の気を引いたもの、引かなかったもの、色々あったがそれは絵本の良し悪しではなく、あくまで「赤ちゃんである」「うちの娘の」「借りてきたその時点での」反応なので、また別の時期に読み聞かせれば気に入ってくれる可能性は大いにある。
写真と共に振り返りたい。
1月、とりあえず図書館に行って、司書さんにお薦めを聞いて「これがいいですよ」と言われたものを借りてきた。司書さんからは、わらべうたの絵本が良いと言われた。
うたえほんは各種童謡の歌詞が楽譜つきで載っているもの。いざ歌ってあげようにも歌詞を全部覚えている人は少ないだろうから、子供に童謡を歌ってあげたい人は辞書的に活用できると思う。絵本として生後4ヶ月の娘の興味は引かなかったが、今後保育園でお歌を歌うようになったら大活躍する可能性はある。
じゃあじゃあびりびりはその後市からのプレゼントで新品を受け取ることになる。私はTwitterのフォロワーさんから教えていただいた節で歌って聞かせている。
市からはじゃあじゃあびりびりと共に、ファーストブックガイドのような紙を受け取った。そこで推薦されたものたちを中心に借りてきたのがこちら。
…どうも淡いタッチのものに娘は集中しない。ならばコントラストの強い絵のものを、と甥のお気に入りだった絵本を買った。私が彼に何度も読んであげた『スライムぴぴぴ』。
なんとスクエニが絵本を出している。しかも学者さんのお墨付き。わわわとかぞぞぞとか、オノマトペっぽい言葉が並ぶ。
谷川俊太郎作の名作絵本、『もこ もこもこ』も借りてきた。物語があってないような、理屈で考えているうちはわからないような不思議な魅力のある本だ。
しーん
色々あって娘の絵本を爆買いしたこともあった。『うるしー』『もいもい どこどこ?』『しましまぐるぐる』『あかあかくろくろ』の4冊。なお、『もいもい』はボードブックを旧年中に購入している。どれも娘は結構じっと見てくれる。
入院前は毎日のように読んでいた。
Sassyの絵本は母からのプレゼントで『まんまる まる』を2021年にもらった。あまりにも反応が良い(じっと集中して見る、聞く、泣いていても泣き止む)ので、図書館にある他のものも片っ端から借りた。このシリーズはやはり人気なようで、他の人の予約が入っているものも多かった。
大人から見るとSassyの絵本はどれも同じように見えるのだが娘にとってはそうでないらしく、じっと見るものとあまり興味を示さないものに分かれた。
図書館で借りてきた中で娘が一番興味を示したのが『ぶるるん』である。反応が良かったので自腹でも購入した。
赤ちゃんウケを狙った知育系の絵本以外にもトライ。
出産祝いでもらったはらぺこあおむしのガラガラを娘が非常に気に入ったので、絵本も買った。日本語と英語、両方書かれたバイリンガル絵本だ。赤ちゃんは胎児の頃から母語を学ぶという。小さい頃から英語を読み聞かせるとどうなるか、興味があった。
結論から言うと、ほとんど英語では読んでいない。日本語で読む時となんだか娘の集中力が違う気がするのだ。絵本を読む時だけ英語にしたところで、それ以外の我が家の会話は全て日本語であるわけだから、娘が日本語の方をより「言語」として認識している可能性はある。言葉の発達の専門家でもないからわからないけど。
はらぺこあおむしはいわゆる名作の絵本に分類されると思うが、娘はこの絵本が結構好きだ。読んであげると手でよく絵本を触る。エリック・カール独特の鮮やかな色合いが興味を引くのかもしれない。
それならば、と借りてきたのがこれら。
どん。
市が持つエリック・カールの絵本を予約枠いっぱいに借りてきた。日本人である私たちには馴染みのない動物が出てきたり、物語が長めだったりする。はらぺこあおむし以上に娘の興味を引く絵本はなかった、残念。
このあたりで、子供に絵本を読み聞かせる際は絵と文章量のバランスが重要なことに気づく。文章が少ないから良い/悪いとか多いから良い/悪いとかではない。その子の発達に応じて選べばいいのだ。例えば赤ちゃんなら一枚の絵に対して文章が短くないと集中力が保たないし、ある程度の年齢の子供だったら文章のボリュームがあった方が読み応えがあるだろう。
なお、エリック・カールでは「くまさん くまさん なにみてるの?」のバイリンガルバージョンも買った。英語も、日本語訳も、どちらも声に出すとリズムがいい。
くまのがっこうシリーズも大量に(市の図書館にあるもの全部)借りてきて読み聞かせた。絵は可愛いのだが、娘にはまだ早かったよう。絵に対する文章の量が多く、まだ物語を楽しまない娘の集中力は途中で切れてしまうことが多かった。またいつか。
この度、入院のため帰省し、入院を待つまでの間に娘に絵本を3冊買って送った。本屋さんでウンウン悩んで、これなら気に入ってくれるかな?と思ったものたち。しばらく娘と一緒にいられないから、せめて絵本を贈りたいと思った。人によっては赤ちゃんに洋服を贈るのが好きだったりするんだろうけど、私の場合愛情の示し方として選ぶのは絵本である。送ったもののうち1冊はたいそう気に入ってくれているそうだ。いつか私も娘に読み聞かせてあげたい。