10:44 AM

日々

転院したら診断名が変わった

心療内科を転院した。

一番の理由は、前の病院が家から遠くて行きづらかったからである。

それでも長年通い続けたのは主治医との信頼関係による。

私が双極性障害の本を持っていって、よく使われる薬の一覧表を見せ、何故これは使うのか、何故これは使わないのかをひとつひとつ聞いて、その全てにロジカルに答えてくれた。(時間はかかりまくるし、面倒な患者である)

妊娠を考えている、という話をした時も、母乳から赤ちゃんに伝わる成分のデータを見せてくれて、授乳の際にも飲める薬、飲めない薬をきちんと説明してくれた。

セカンドオピニオンを受けたいと言った時も、受け付けている大きな病院をいくつか探し出してくれて、紹介状を書いてくれた。これ、自分の派閥の病院選んだんじゃないの?と批判もあるだろうが、そもそもセカンドオピニオンに対応している病院は少なく、主治医の紹介状を要求しているところが大半である。別に主治医の知り合いがやっている病院ではなかったし、神戸市民病院という大病院だったため悪くないチョイスだったのではないか。少なくとも、私は主治医の誠意を感じた。「本当に双極性障害なの?治療方針は合ってるの?」という、家族からの疑問が払拭され、結果としてセカンドオピニオンを受けてとても良かったと感じている。

また、私の話をよく聞いてくれて、それで処方を決めてくれた。

とはいえ病状は悪化する一方だったし、体重は25kgほど増加した。また、何より通院が辛かった。我が家は駅から少し遠い。歩くと25分ぐらいある。元気な時はいいが、体調が悪い時はとてもじゃないが歩けない。タクシーを使っても3000円ほどかかる。

 

という訳で、近所の心療内科に転院してみた。

家族がかかったことのある病院は、診察に同行したところ私の好みじゃなかったし、友人が通い続けているところはミスコミュニケーションで長らく処方が変わらず病状が改善しなかったと聞き、やめた。割とクチコミの良いところを選び、実際医師と話してみると割と説明が丁寧で、誠実だった。

 

だが、おそらく診断名が違うだろうと言われた。双極性障害ではなく非定型うつではないかと。

私は躁状態の時(実際はうつと組み合わさった混合状態が多いが)お金を使いたくなる。これは非定型うつでもあるそうだ。また、私は躁状態にありがちな万能感や全能感、攻撃性が全く出ない。

非定型うつは、他の人から見たら「どうしてそんなことで?」と言われるような小さなことの積み重ねがトリガーで発症するのだそうだ。これに対して適応障害は、原因が仕事などハッキリしているので、それを取り除けば治る。散財は非定型うつにも見られる症状らしい。よく非定型うつと言うと、「仕事はできないくせに遊びはできる」と言われるが、それも本当に初期だけで、その後は遊びも何もできなくなっていくようだ。

その先生は割と若かったが、「年配の先生は双極性障害と診断しがちなんですよね」と言われた。

お薬手帳を見せたところ、私はありとあらゆる抗うつ薬を試しているが、全然効いてないんですね、と言われた。実際そうで、何を試してもあまり良くならない。むしろ気分は落ち込む。

そこで、薬が効きにくい患者さんにオススメの療法ということで、電気けいれん療法を勧められた。頭に通電して人工的にてんかんを起こす療法である。だいたい6回〜12回やるらしく、入院が必要らしい。その病院では対応していないが、希望するならやっている病院に紹介状を書いてくれるとのことだった。

費用を調べてみたところ、一回の通電で13000円ぐらい。これをワンクール6回。1か月ぐらい入院が必要で10万円ぐらい。ざっと20万円ぐらいかかるだろうか。(一応保険適用でこの値段)

でも私は年間何万円も心療内科に払ってきたし、もう良くなるなら何でも良い。受ける方向で考えている。

 

なお、処方としてはラミクタール(安定させる薬)現状維持、サインバルタ(抗うつ薬)減量、パキシルを新しく追加することになった。パキシルといえば、双極性障害には躁転を引き起こしやすいということで使わない薬である。しかし、医師はそれを言ったらサインバルタもそうですよ、と言った。

 

処方が変更になったからかは不明だが、最近情緒不安定である。夫から怒られることに異常に怯えて大泣きし(とはいえスーパーに行けとか料理しろとか洗濯物を畳めとか至って普通のことなのである、それが最近できない)、先日の友人の結婚式で旧友から「大丈夫?妊活で思い詰めてない?」と優しい言葉をかけられたことを思い出しては大泣きした。

外出に対する恐怖も強まった。別に誰に攻撃される訳でもないのだが、外の照明やBGM、他のお客さんが怖い。何かを考えて消費活動するのが難しく感じられる。

 

そんな中、リングフィットアドベンチャーという任天堂の筋トレゲームにどハマりし、毎日自宅で運動している。ファンタジー世界をジョギング(その場足踏み、もしくは音が気になる場合は屈伸運動)で駆け抜け、敵と筋トレで戦う、ストーリー性のあるゲームである。強度調整ができ、体力ゼロの私のような人間でも始めやすい。(30段階ある)とにかくポジティブな世界観で、やたらとゲーム内の相棒が応援してくれるので、しんどい時も頑張れる。運動したら気分もスッキリする。筋肉はしんどいが。汗をかいたらすぐにシャワーを浴びられるのも良い。

最近はリングフィットのために生きていると言っても過言ではない。また、自分の身体で人体実験をしてみることにした。タニタの体重計とアプリを使い、日々の体重、体脂肪率基礎代謝などを記録していく。薬の副作用と寝たきり生活で激太りした人間が、数ヶ月(1日30分のプレイで3ヶ月分のボリュームがあるらしい)頑張ったらどうなるのか?体重は減りづらいゲームとの評判だが(筋肉が脂肪より重いのと、有酸素運動の方が脂肪が燃焼するため)、とりあえず体脂肪率が下がって基礎代謝が上がれば万々歳である。

 

なお、このゲームは人気すぎてネットでは超高額で売られているが、近所のゲオには棚には置いていなかったものの、店員さんに聞いたらカウンターの奥から出してきてくれた。実店舗の方が意外と在庫があるのかもしれない。

運動したいが続かない、外出しづらい方には超オススメのゲームである。任天堂Switchが必要なのがネックだが、他にも面白いソフトは色々あるらしいですよ。

 

さて、明日もリングフィットアドベンチャーで冒険の世界に旅立つ予定である。そのうち身体の変化もブログに載せると思いますので、皆さんよろしくお願いします。