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日々

村上堆朱の夫婦箸

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以前、新潟空港で衝動的に買ったもの。
新潟の伝統工芸、村上堆朱の夫婦箸。
堆朱(ついしゅ)の箸と、堆黒(ついこく)の箸。村上堆朱は艶消しで仕上げているものが多く(売っている時点から艶々しているものもあるから全てではない?)、使い込むことで自然な艶と明るみが増してくるそう。
この波模様のロックさに惹かれ、気が付けばレジに足が向いていた。

我が家では母が好きな村上堆朱。
以前の私はその良さが全くわからなかった。 
輪島塗のように美しい艶のある漆黒でもない。
艶のない、地味な朱色。
何故このようなものがありがたがられるのか、そして高い値がつくのかさっぱりわからなかった。

しかし、いいなと思えるようになったのは、社会人になったころからだろうか。
この微妙な朱と、使い込むほどに出てくる艶。使ううちに自分という人間に馴染んでくる気がする。

そして実家で持て余していた菓子器をもらったりなどし今に至る。我が家にはそれほどお客さんが来ないし、和菓子でもてなすことも無いため(コーヒー紅茶洋菓子多し)、ほとんど活躍していないが・・・

我が家にはすでに箸があるのにどうしようという気持ちもあるけれど、今まで使ってきた箸、今回買った箸の両方を大切に使っていきたい。