10:44 AM

日々

繰り返し見る

昼寝でひどく長い悪夢を見て、全身寝汗でびっしょりになりシャワーを浴びた。
悪夢は私のコンプレックスとか、果たせなかった夢とか、あらゆる要素がごちゃまぜになったもので、
「この悪夢から覚めたら4:29に喫茶店で待ち合わせ」
ということまで指定されていた。

その中でも、私が繰り返し繰り返し見る悪夢のエピソードというのがあって、

夫が出てこない。

「自分には大切な、たった一人の人がいるはず」というのはわかっているのに、元彼も仲の良かった男友達もみんな出てくるのに、
夫の存在だけが思い浮かばない。

高校時代の古文の授業で、「平安時代の人は、夢の中に誰かが出てくるのは、その誰かが自分を思ってくれている証拠と思っていた」と習ったのを思い出す。
私の愛が足りないのか、彼の愛が足りないのか、多分どっちでも無いし、夢に意味なんて求めなくても良いと思うけど。

彼が自室でパソコンを開いているのを確認し、シャワーを浴びた。
心なしか、とても寒く感じた。