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日々

村田沙耶香「コンビニ人間」

村田沙耶香さんの小説とエッセイにハマっている。

「殺人出産」も読んだ。
おおおおお。
この人は人の生き死にについてどう考えているのか。同本に収録されている短編でも、生と性と死の問題が出てくる。

 

さて、「コンビニ人間」について。

 

コンビニ人間

コンビニ人間

 

 

結論から言うと、とても良かった。

18年間コンビニ店員を続けている主人公のもと、とある青年が訪れ、世間の理不尽を突きつけてくるというストーリー。

 

芥川賞受賞作。

私はこれまで、「芥川賞なんて本当に面白いんだろうか」と思っていた。高校時代、綿谷りさの「蹴りたい背中」を読んだものの、何が面白いのかさっぱりわからなかった(今読んだら面白いかも)。
しかし、先日、本谷有希子の「異類婚姻譚」を読んで印象ががらりと変わった。
現代文学って、こんなにすごいのか。
当然、私が大人になったということもあるのかもしれない。しかし現代文学に対する見方は確実に変わった。
(又吉さんの火花はまだ読んでいないのだけれど)

とりあえず、一番のオススメは「消滅世界」だけど(驚愕のラスト)、生と性と死の問題や、ディストピア小説が苦手な方は「コンビニ人間」をオススメします。
超!超!良い!ラストが良い!と内容について語りたいけど、これ以上の感想はネタバレになるので、これにてドロンといたします。

 

殺人出産

殺人出産