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日々

妊娠しました(妊娠初期振り返り)

どれだけこのブログを放置していたんだって感じですが、1月12日の婦人科通院で妊娠が発覚しました。それまで妊活で散々苦しんでいたので、ホッとしながらも「新たな闘いのゴングが鳴った」と感じたのを覚えています。

メーカー的に言えば、お客さんから受注はしたけどリードタイム10ヶ月、しかもその後日本語すら通じない顧客のクレーム対応を24時間体制でオンコールで行い、更に20年ぐらい面倒を見ないといけない訳です。人生で最長の工事です。しかし受精の段階で既に設計は終わっているのが面白いところですね。

 

妊活中は2度ほど精神を強烈にやられました。

1度目は呪術廻戦に出てくる漏瑚さんの如く火を吹く勢いで爆発して散財し(コロナ禍のストレスもあったと思う)、2度目は32歳の誕生日(12月27日)。消し炭のようになっていました。「今年も妊娠できなかった…もう疲れた、生きたくない」などと呟いていました。おそらくその頃には腹の中に新しい生命がいたのですが、できて10日とかの妊婦にそれがわかる訳がない。

 

妊娠初期のことを書きます。最初の3ヶ月ぐらいですね。

とにかくずーっと気持ちが悪くて、身体を起こしていられなくて、横になっていると気がつくと眠っているのがデフォルトでした。実際に吐きはしませんでしたし、本当に酷い方は全く何も食べられず点滴で栄養補給するらしいので、軽い方だったのかもしれません。プリンペランという吐き気止めを婦人科で処方してもらいました。

また、眠気悪阻というか、とにかく抗いがたい、通常の眠気とは異なる強制睡眠状態が続きました。パソコンに向かえないため、仕事も何もできません。この時、「仕事をクビになろうがなんでもいいや。私と赤子と夫さえ無事でいればいいや」という境地に達しました。

 

よく「男の子?女の子?」と聞かれますが、病院側の方針で出産まで明かされないため、私も産んでみるまでわかりません。

 

人生の半分を精神疾患により死にたがり屋として生きてきた人間にとって、「新たな命を生み出すのは大罪」と思っていました。

私自身は一生夫と2人でいられればいいや、と思っていたのですが、夫がハッキリ「子供が欲しい」と言い出したのが私が30の時。

休職と復職を繰り返して、ついに心が折れて退職を決意したのが2019年。その時私は30歳で、(結婚は26歳にしたけど)それまではキャリアをなんとか継続できないかと産むか否かの判断を保留にしていましたが、それ以上先延ばしにしたくない気持ちがありました。産まなくてもいいけど、産むなら早い方がいい。

正直、持病の遺伝は恐怖だったし、今でも恐怖です。たとえ全く同じ病気が遺伝しなくても、関連性のある病気が遺伝するリスクは人より高い。しかし、夫は「絶対大丈夫」と言いました。

世界で一番愛している男性が子供を欲しがっている、しかし彼は現代の技術では妊娠できない…となれば、私が妊娠して出産するしかありません。

 

また、2019年1月に甥と姪(双子)が誕生し、私はメロメロになり、それまで子供は苦手だったのに、全世界の子供が可愛く見えるようになったのも大きいです。彼らを生み出した弟夫婦には尊敬の念しかない。何よりも面白いのは発達過程。ただ上を向いて寝ていただけの赤ちゃんが、いつの間にか寝返りをうち、ハイハイし、自分で座り、つかまり立ちをして、立って、歩く。ほんの少しずつ彼らの世界に言語が入ってくる。(言語以前の世界を、大人になった私はもはや想像できない。)

 

という訳で、妊活を始めました。最初はこの言葉も嫌いでした。「妊活中?」という質問は「中出しセックスしてんの?」と同義だからです。しかし、親族を安心させるのにこの言葉は大変便利です。欲しいんだけどできてないだけ、と遠回しに言えるから。

 

※子供を望んでいない状態の女性へのアドバイスですが、中出しは別に気持ち良くないし、後処理が本当に面倒くさいし(タオルなど敷いておかないと布団が汚れる)、精液には子宮を収縮させる作用があるのでその後鈍痛が下腹部を襲います。子供を望まないならきちんとコンドームをしましょう。

 

妊活を始めれど、すぐに授かれる訳もなく、排卵日検査薬も毎月使ったけどダメ。婦人科の先生曰く、あれは排卵に伴って脳から出るホルモンを測っているそうなのですが、実は排卵でなくても脳からホルモンがダラダラ出続けている人はおり、基礎体温と照らし合わせながらであれば使えなくもないけど、と言われました(ガーン

「あなたは生理が長い(1週間以上続く)のだから、終わったらとにかく回数を重ねなさい。排卵日は確かに一番妊娠の確率は高いけど、それ以外の日も妊娠するから」と医師からアドバイスを受けました。

結果授かったので、良かったんですが…

 

私は元々精神疾患持ちですが、やはりというか、妊娠中メンタル面での不調もありました。(今もあります)

「お前のような浅ましい女が妊娠するなんて」

「赤子共々死んでしまえ」

と耳元で死神が囁くのです。これはキツかった。

 

予定日は9月17日。愛せる自信はあるけど、育てるだけの体力に自信がありません(笑)

しかし自分がプロジェクトマネージャーになったつもりで、自分一人で抱え込まずに色んな人の手を借りながら育てていければと思っています。