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普通の会社員だったはずが持病のせいでレールを外れた人生を送ってるけどそれはそれで楽しいブログ

他国の言葉を借りて語る者は

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“I have often thought, -“Had I their gift of language, I would present the cause of Japan in more eloquent terms!” But one who speaks in a borrowed tongue should be thankful if he can just make himself intelligible.”(BUSHIDO written by Inazo Nitobe in English, published in 1900)

 

「私はしばしば思った。『もし私に、彼らに等しいほどの語学の才能があったならば、もっと雄弁な言葉をもって日本の立場を説明できるであろうに』と。しかし、他国の言葉を借りて語る者は、自分の言うことの意味を、読者に理解されることができさえすれば、それで満足だと思わなければならない。」(新渡戸稲造著『武士道』須知徳平訳)

座右の銘にしたい。

私など、新渡戸先生の足元にも及ばないが。
「武士道」は実は英語で書かれた。日本語で売られているものは、誰か別の人による和訳である。

最終的には、美しい英語が書きたいのだ。
TPOで文体を書き分ける必要はあるけど。
美しい英語とは、単に文法的な誤りがないと言うことではない。
「美しい日本語」という時と同じ意味での「美しい」英語。
日本人全員が美しい日本語が書ける訳ではないのと同じように、英語のネイティブが全員美しい英語を書ける訳でもないだろう。
遠い道程だが、ノンネイティブだからと言って諦める必要はないと思う。

しかし、今はとにかく、わかりやすい英語、自分の言いたいことがきちんと伝わる英語を書きたいと思っている。それは文体のみならず、単語のチョイスや例示の工夫を含む。読み手の文化的バックボーンはどのようなものかを考えながら書く。
例えば、アメリカ人(の中で漢字が読めない人)に向けた英文と、中華圏で漢字が読めて、ある程度中国の歴史を知っている人に向けて書く英文は全く違う。
自分の書いた英文が、誰か一人でもいいから、その人の心に刺さるといいなと思っている。