10:44 AM

日々

東大卒業式、武漢出身の総代が答辞

Twitterで相互フォローの方から下記の記事を教えていただきました。

 

東大卒業式、武漢出身の総代が答辞「国や地域を隔てて医療論じるのは不可能」 : ニュース : 教育 : 教育・受験・就活 : 読売新聞オンライン

www.yomiuri.co.jp

 

記事によると、卒業式には各学部の代表13人だけが出席、あとはインターネット中継だったそうです。

 

私の代も東日本大震災の影響で卒業式がなくなったので、こういうことって結構あるんだなあ…と思いました。日本中がひどく沈んだ気持ちになる中で、おめでたい式をやる気にならないというのも分からなくはないですが、あの時の自粛は結局自己満足で、被災者のために1ミリも助けにならないので、卒業生は全員募金のために金を握りしめて持って来い!!と言ってもよかったのではと思っています。

私の所属していた社会学の学科は謝恩会だけを有志で実施し、その時に募金を集めていました。

 

卒業生総代で、医学部健康総合科学科で公衆衛生学や看護学などを学んだ方は中国・武漢市出身。答辞では「国や地域を隔てて医療を論じることは不可能。一人ひとりに託された使命を精いっぱい果たします」と語ったそうです。

もはや勝手な推測ですが、故郷が大変な状況になる中で、色々と思うことはあったのではないかと思います。

 

あえて武漢出身の、医学部卒の方を総代に選んだのは、東大らしいなというか、単純にいいなと思いました。自国中心主義だけに走らず、各国の専門家が手を取り合い共に未曾有の事態に闘うべきと言うメッセージを発したのは、意義のあることだと思います。