10:44 AM

日々

鍼と灸

以前お世話になっていた鍼の先生が遠くに引っ越してしまってから超鍼灸ジプシーになっていました。何軒か行っても合わない。同じ鍼灸という名前でも、同じ資格でもみんな違う。しかし先日、信頼できる知人(職人気質の人、技術が一流の人大好き)からお勧めされ、とある鍼灸治療院に行ってきました。開院して数ヶ月の、新しい治療院でした。

 

どうしてジプシーになっても鍼が気になるかと言うと、最初の先生がとても良くて、少ない鍼で巡りを良くしてくれる人だったから。とにかく毎日身体が辛く、歩くだけで息が上がるぐらいひどい状態だった私を地獄から救い上げてくれた人。私はストレスがかかると背中や腰に来るのですが、もうどうにもならんという状態で駆け込んでも一発で治す。百発百中、一撃(一鍼?)必殺の先生だった。

 

まずはお茶でもてなしていただいた。

メインの相談事は腰がものすごく重いことだったのが、とにかく何でも言ってください、という先生だったのでこちらも腹を割って話すことに。

自分が双極性障害であること、そのせいか体調の浮き沈みが激しいこと。体質の改善をしたいこと。でも、お金がないこともあってこまめに通うのは難しいこと。これまで行った鍼の先生ひとりに病気を否定されて辛かったこと、病名の否定はしないで欲しいこと。

病名はご存知なかったみたいだけど、「とにかく身体を診てもらうのが早いと思います、それで先生にとってベストな鍼を打ってください」、とお願いする。

 

1週間ぐらい痕の残る施術法も(合意の上)試すことに。ちょっと痛い、強めの鍼。その後は背中にお灸をした上で、ソフトに肩や背中に打ってもらう。これは少しツーンとした。そして仰向けになり、お腹にお灸をしながら眠気を誘発するような鍼を足や頭に打ってもらう。あっ気持ち良い…頭の鍼が特にコツンコツンと言う感じでうっとりする。そして少し置く。眠ってもいいよ、と言うスタンス。眠りはしなかったけど夢見心地に。

 

痕が結構残ったので、正直次来るかなあ…と思っていたら施術後もゆっくりお話できることに。これまでは(最初にお世話になった先生以外)ゆっくり話せるタイプの先生がいなかった。たくさんの患者さんを診ながらの診療で、最後はお会計だけで終わってしまったり。それでも自分の意思をはっきり伝えなかった私も悪いんだけど。

治療の後に痕を見てみたら結構はっきり残っていたので、家族に見られたくない、その治療法以外だけで治療してもらうことはできるか、と聞いてみる。先生にとってはそれを使うのがベストな治療だけど、それ以外も色々試してみよう、あなたにとってベストな治療法を一緒に探っていきましょう、というお話をされた。ツーンとした強めの鍼も、好きなら良いけど辛くて身体がこわばってしまうと良くないので、弱めの鍼が気持ちよかったならそれが私にとって合っているのかもしれない、と言われた。我儘な客で本当にすいません…!とにかく何でも言ってくださいというスタンスに感動する。

 

終わった後は腰や背中がスースーと爽快に。こんな感覚初めて!そして肩や首が柔らかく動くようになってる!

そして嬉しいのは、再度通院するよう強く勧めないこと…!私の身体の状態では2週間おきがベストだけど、私のペースでいいよ、と言ってくれました。これまで「1週間おきに通ってね」と強く言う先生に当たったこともあり、それが金銭的にも負担だったので今回の先生の誠実な姿勢にほろり。

 

とりあえず、もう一回行ってみようと思います。腹を割って話せる先生がいるのは、ありがたいことです!わーい!