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日々

湿度も温度も高くて色気があって懐かしいもの

自分はたまに、湿度も温度も高めで、色気があって、懐かしい匂いのするものに倒れこみたくなることがある。

少女の正邪入り混じる女性性がストレートに伝わってくる絵とか、真夏の夜に読みたい漫画とか、ひたすらあったかい文章とか。特に眠れない夜。もうずっと昔から。

 

好みの文章に関しては以前もご紹介したこのブログを何度も何度も読み返している。

温かくて楽しくて泣きそうになる文章。

http://fukapillow.blog3.fc2.com

「誰かにとっての故郷を作りたい」と言った話がどこかの記事にあり、泣いた。

この方は以前「神聖少女帝国」というサイトを運営されていて、色気のある少女のイラストをたくさんアップされていた。柔らかい線に色っぽい彩色。引きこまれずにはいられず、何度も訪れた。今はもうなくなっているのが残念だけど。

 

漫画だと、真っ先に思い浮かぶのが戸田誠二のもの。特に初期の、ショートショートの作品は熱帯夜に読みたい。駆け出しの頃の熱量。そんな温度感がある。

あとは九条キヨZONE-00。下ネタが多いのだが、作中の季節はいつも夏で、登場人物たちの露出度も高めで、その肌艶の色っぽさにやられ、会話などから夏特有の温度の高さ、人々のテンションが伝わってきて、読者は蒸し暑い夏の匂いに包まれてしまう。

 

小説であれば、森奈津子の「西城秀樹のおかげです。」という短編集。エロと笑いとSFと。R-18、さらにほとんど百合なので注意。でも笑えるんです。エロと笑いの稀有な組み合わせ。

 

 

最近、そう言った湿度も温度も高い小説や漫画やブログに久しく出会えていない。インターネットの黎明期には、そのようなサイトも多かったような気がするのだが、自分のサーチ不足だろうか。でも、「湿度も温度も高い 色気 懐かしい 作品」とかでGoogle検索しても何も出てこないだろうなあ。なんかもう、倒れこみたくなるもの。包まれたくなるもの。そんなものに触れたい。

 

以前のヴィレッジヴァンガードには、そういったものの匂いがあった。戸田誠二森奈津子もそこで出会った。でもエロ本を扱わなくなってからその匂いは薄れたなあ。寂しいなあ。

 

どうか、そのような作品をご存知でしたら、ご紹介いただけないでしょうか。眠れぬ夜に倒れこめる先が、あまりにも少ないのです。