10:44 AM

日々

冬になる

近所をよく散歩する。
公園の葉が色づいていて、
風が吹くとそれが落ちて、
季節が確実に進んでいるのを実感する。

 

私は具合が悪いと
部屋から一歩も出られない日もあるのだが、
それでも窓から入る日差しに
本格的な冬が迫っているのをひしひしと感じる。

 

街に出ればハロウィンが終わると同時に
美しいツリーが飾られ、
クリスマスまでまだ日があるというのに、
すっかりホリデーシーズン。
スタバもタリーズも限定ドリンクを出していて
なんだか楽しい気分になってくる。

 

昔はクリスマスが嫌いだった。
日本人の大多数はクリスチャンではないのに、
そして自分も家族も違うのに、
騒いでいる日本人が嫌いだった。

「クリスマスは恋人と過ごすもの」
という雰囲気も、
それに対して「リア充爆発しろ」と言うのも、
うんざり。

親がクリスマスだからといって
ケーキを準備するのも、
「何故だろう?」と首をかしげていた。

 

クリスマスソングは激しい嫌悪の対象でしかなかった。
どのアレンジでもベルがしゃんしゃん鳴っていることに
オリジナリティのなさを感じていたし、
たとえ曲自体がどんなにいいものでも、
どこに行っても同じ曲がかかっているとなれば、
気分が悪くもなってくる。

 

でも今は、クリスマスにかこつけてケーキを食べるし、
ディナーにも行く。
ホリデーシーズンと年末にかこつけた買い物も大好きだ。
いわゆる「自分への一年のごほうび」だ。

 

これはある種納得できることではある。
この時期には限定品がたくさん出るし(特にそのブランドのものを少量ずつ楽しめる「クリスマスコフレ」は最高に魅力的だ)、
クリスマスディナーはその店が腕をふるって出すものだから当然美味しいし、
大好きなレストランがどんなメニューを出すのか、
見たくなる。食べたくなる。

 

しかし何が転換点だったのかと考えると、
The Blendersというボーカルグループのクリスマスソングを聴いたことが大きい。
そのアレンジはとても美しく、楽しく、
透き通っていて、
歌の上手さは言うまでもなし。
クリスマスを迎える喜び。
それが思い切り伝わってくる。
こんなクリスマスソングもあるのか、と目から(耳から?)鱗が落ちる思いだった。 

 

それから不思議なことに、
クリスマスが嫌ではなくなった。
未だに「メリークリスマス!」というのに
抵抗はあるけれども。
(海外の人には、"Happy Holidays!"と言う。)

 

今はこの時期を最大限楽しもうと思う。

 

 

The Blendersの演奏はYoutubeにも上がっています。ぜひ聴いてみてください。


Frosty The Snowman - The Blenders