ライターの雨宮まみさんが亡くなった。
40歳だった。
私は雨宮さんの文章が好きで、特にブログの「戦場のガールズ・ライフ」は何度も何度も繰り返し読んでいる。
「女子をこじらせて」を読んだ時は涙が止まらなくなり、すごい文章を書く人だと思い、それ以来ずっとファンでいた。
雨宮さんの文章がどんなものなのかを説明しようと思ったのだけど、すごすきて言葉にならない。
「こじらせ女子」という言葉の生みの親ではあるけれど、そんな簡単な、つまらない言葉では済ませたくない。済ませてはいけないと思う。もっともっと、広い世界が拡がっている。
優しくて、深い。
もしよければ、とにかく何でもいいから、手にとって読んでみてほしい。
直前まで連載されていたのはこちら。まだ無料で読めます。
大和書房・WEB連載〜40歳がくる!MOB 雨宮 まみ backnumber
初めは、亡くなったことが信じられなかった。
虚構のニュースかと思った。
でも、社会学者の岸政彦さんのお別れの文章を読んで、事実であることを知った。
http://sociologbook.net/?p=1114
先日、雨宮さんのInstagramを見て、本当にいなくなってしまったんだと自分を納得させていった。いつも楽しそうなお顔で、少し泣きそうになった。
欲望の神のもと素敵なお買い物をして、旅をして、文章を書く。その姿がずっと眩しかった。
そのことが書かれている文章がこちらである。「欲望のないところに、快楽はない」
「40歳がくる! 08 欲望に溺れる」
種田山頭火の言葉に
死にたいといふよりも生きてゐたくないと思ふ。(其中日記(十一))(ソースはtwitter)
というのがあるそうだ。
世の中は吐きそうなまでに残酷なことが多くて、そして自分が情けなさすぎて、私はまさしくそんな気持ちになることがあるのだが、
今は、雨宮さんが生きた40歳までは、雨宮さんが見た景色を見るまでは、生きてみようかと思う。