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日々

岡崎京子の「戦場のガールズ・ライフ展」

岡崎京子の「戦場のガールズ・ライフ展」を見に行った。

場所は伊丹市立美術館。

http://artmuseum-itami.jp/

 

阪急で梅田から20分強、三ノ宮から30分強の場所にあります。

JRだと大阪駅から16分、三ノ宮から25分。

さらに駅近の好立地。

美術館好きとしてはお勧めのスポットです。

 

それはさておき。

 

展示の最初の方で

「ひとりの女の子が落ちていくさまを描きたい」というような

言葉が書かれていて、

何故だかわからないけれど、しびれた。

 

かの有名な作品、ヘルタースケルターも「ひとりの女の子が落ちていく物語」だが、

他の作品にもこのようなコンセプトが貫かれているとは知らなかった。

 

実は、私はヘルタースケルターしか読んでいない。

読んでいない状態でこの展覧会に来たのはおこがましいかもしれない。

けれども、あの漫画がものすごいものであることは知っている。

映画版より圧倒的に素晴らしいので(映画ファンのみなさんごめんなさい)、

原作を読んでいない方は是非手に取ってほしい。

私はヘルタースケルターに出てくる、最後の方の幻覚のシーンと、ラストのシーンが大好きで(どちらも映画ではカットされたり大きく変えられたりしてしまっている)、

それらの部分も含めて生原稿が展示されていて、展覧会に対する感謝の気持ちしかなかった。

生原稿を見るだけで涙が出てきた。

全てのシーンが生々しく迫ってきた。

以前紙で読んだ時も壮絶な体験だったが、

あのどうしようもなく作品の力が「生の線で」肉迫してくる感覚は、

是非体験していただきたいと思う。

 

ヘルタースケルター (Feelコミックス)

ヘルタースケルター (Feelコミックス)