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日々

モロッコ旅行記⑦ マラケシュ

 

マラケシュ。活気のある都市。

旧市街(メディナ)を歩いていると、この街のエネルギーに圧倒される。とにかく元気なのだ。たくさんの子どもたちがそのへんで遊んでいる。バイクが細い路地をガンガン走っている。人の数がひたすら多い。 
これはフェズのメディナでは感じなかったことだ。フェズはもっと落ち着いていたが、ここには人々のリアルな生活がある。 
友人と、フェズがモロッコの京都なら、ここは大阪だね、という話をした。カオスとエネルギー。ヒョウ柄のヴェールを被っている女性を何人か見かけたことで、この仮説は確信へと変わった。 


ジャマ・エル・フナ広場は聞きしにまさる凄さだった。100を超える屋台、威勢の良い呼び込み。鳴り止まないベルベル音楽の生演奏。それを囲んで聴き、踊る地元の人々。 
このお祭騒ぎが毎日続くというのだから凄い。

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ちなみにお酒は一切置いていないのでそのつもりで。ザッツイスラム圏。

 

モロッコを歩いていると、どの街でも「コンニチハ!」「アリガト!」と声をかけられる。とはいえ、日本人と中国人と韓国人の見分けはつかないらしく、「ニイハオ!」「アンニョン!」と同じくらい声をかけられる。「コンニチハ」より発音しやすいのか、挨拶の時でも「アリガト」と良く言われた。 
どこに行っても「日本語でウェルカムって何て言うの?」と聞かれる。「ようこそ だよ」と教えると、にっこり笑って「ヨウコソ」と言ってくれる。 

モロッコ人は人懐こく、また、非常に誇り高く、モラルの高い人々であると感じた。道を聞いたら(聞かなくても、困っていると)すぐに教えてくれる。素晴らしい気配りとホスピタリティ、そして笑顔。 
しかし、モロッコで痴漢に合ったとか性犯罪絡みでひどい目に合ったとの女性日本人旅行者の被害報告は多く、この国の人びとには二面性があるのだろうかと疑問に思う。

さて、マラケシュのマーケットの日本語はまた一段斜め上をいっている。 
曰く、 
「貧乏プライス!」(=安いよ!と言いたいらしい) 
アキハバラ!」(オタク文化…?) 
「タカダノババ!」(誰だこの人に日本語を教えた奴は!早稲田生か!) 

いずれにせよ、彼らはひたすら人懐こい。飴を舐めながら店をひやかしていたら、「お前が舐めている日本の飴をくれ」と言ってきて、あげたら「俺も俺も!」「もう一個くれ、頼む!」などと迫られる。 

なんなんだ、いったい。 

祖父へのお土産に、モロッコならではの柄の帽子が欲しいんだと伝えると、市場の中をひとっ走り探しに行ってくれた。溢れる人情に感動してしまった。 

ひたすら街のエネルギーに圧倒されながら、ホテルへの帰路についた。