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日々

インド ラダック旅行記②

ラダックはインド北部のジャンムー・カシミール州に位置する、平均標高が3500mに達する山岳地帯。かつては独立した王国だったものの、19世紀に滅亡し、のちにインド領となったそうです。 
パキスタンや中国との未確定の国境に接しているラダックは1974年ごろまで外国人の入境が許可されておらず、中国に占領されているチベット本土よりもチベットの文化が残っているといわれています。 
…というわけで?現地では軍人さんをたくさん見ました。 
とはいえ、ピリピリはしておらず、のどかな感じ。 
とにかく標高が高いため、旅行者にとっては高山病のリスクが常につきまとう場所です。 

デリーからの国内線にて、ラダックの中心都市・レーに飛びます。 
1時間程度のフライトです。 

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さすが標高3500mの場所にあるからか、立っているだけでしんどい… 
荷物がなかなか回ってこないので、空港の椅子にへたりこんでいました。 

宿まではタクシーで。 
250ルピーでFixed Priceだと言われ、確かにレーではタクシー協会により下限料金が決められているらしいと事前情報を得ていた我々は価格交渉をあきらめ、乗り込んでみます。 
宿の前の大通りで降ろしてもらい、100ルピー札3枚を出したところ、 
ちゃんとおつりが返ってくるではありませんか…! 
チップも何も要求されず、じゃあねーと笑顔で去っていくドライバーのお兄さん。 

ここは…間違いなくええところや!(確信) 

大通りからえっほ、えっほと歩いておりますと 
宿のシアーラ・ゲストハウスに着きました。 
http://www.sialaguesthouse.com/ 

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素敵なお庭がある宿です。 

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庭、というか半分畑? 
見事としか言いようがありません。花々も含め色々と植えられていたのですが、 
何よりも驚いたのが 
万 能 ね ぎ 
が植えられていたこと… 
これまで海外旅行を経験してきた中では、万能ねぎを食べる人たちを日本人以外に知りませんでした。夕食でも出てきましたが、意外なところで親近感がわきます。 

荷物を置いた後、お茶はいかがと言われたため、早速バター茶をお願いしました。 

【バター茶(グルグル・チャ)とは】 
「バター茶。茶にバターと塩を加え、ドンモ(グルグル)という筒状の容器で撹拌したもの。ツァ・ヂャ(塩茶)にバターの塊を落とし、溶かしながら飲むことも多い」 
―山本高樹「ラダック ザンスカール トラベルガイド」より 

この方のラダックエッセイ本では、ラダックのご家庭にお世話になるときはいつもバター茶がふるまわれたことが書いてあり、是非一度飲んでみたい!と夢見ていたものです。 

「バター茶?あるけどしょっぱいよ」と言われて飲んでみたそのお味は…! 

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すごく…バターです…
 
もうそのままバターを溶かした感じ。 
きっと厳しい冬に飲んだら、何よりのごちそうなのだろうなと感じました。 
飲み足らずチャイもお願いしました。やはりインドではチャイを飲むと落ち着きます。 

お茶を飲んでいる際、他の日本人の宿泊客にもお会いしました。 
ラダックは2回目とのこと。 
「ストック・カンリという、初心者でも登れる6000mの山があるんですよ。それに登りに来たんです」 
とのこと。 

『初心者でも登れる6000mの山』 
という日本語の意味がとっさに理解できませんでした。(今でもできません) 

着いたばかりの我々に、高山病の薬も分けてくださいました。ありがたや。 

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泊まった部屋の窓からの風景。 
遠くにヒマラヤ山脈が見えます。 
 
さて、次はいよいよレーの街をお散歩です。