ピチカートファイブをまた聴き直している。
高校時代、たまたまHMVで手に取ったSinglesというアルバム。東京タワーのジャケットに惹かれて買った。その名の通り、シングルばかりを集めたものだ。当時お金がなかったこともあって、そのアルバムを延々聴いていた。
新潟で生まれ育った私にとって、ピチカートファイブは東京そのものだった。
何と言っても野宮真貴のボーカルが良い。独特の響きがある。「歌が上手い」とはこういうことなのか、と知った。
好きな曲はたくさんある。「きみみたいにきれいな女の子。」などなど。高校時代には、「サンキュー」を日本中に大音量でかけたいと思っていた。
大好きな曲の中に、マジック・カーペット・ライドがある。
その中に、「いつまでもふたり 遊んで暮らせるならね」というフレーズが出てくる。いつか子どもが生まれるだろうけど、いつの間にか歳をとってしまうけど、いつまでも遊んで暮らせるなら。
これは私の「夫婦の理想」だ。
私も夫も、楽しいことが大好き。快楽主義者の面があると思う。「子どもを持ったら、特に小さい頃は遊ぶどころではない。ゆっくりトイレにも行けない」とは聞く。でも、時には我慢しする時期もありながら、そういう時期も乗り越えながら、遊びの精神を大事にしていけたら、と思う。
いつでも精神は自由でありたい。