大阪アジアン映画祭で観てきました。(英題:SORI : VOICE FROM THE HEART)
通信傍受衛星が宇宙から落ちてきた。彼女は全ての通信を傍受し、記憶している。10年前に行方不明になった娘をもつ男ヘグァンはその第一発見者となり、衛星の力を借り、彼女(ソリと名付ける)とともに娘を探そうとする。しかしNSA(アメリカ国家安全保障局)とKARI(韓国航空宇宙研究院)はロボットを回収しようとしており、ヘグァンとソリは追われる身となる。
と言うわけで、SF的設定と親子愛が絡み合う、笑えて泣けてほっこりするお話。ヘグァンとソリのやりとりがとても可笑しく、楽しい。行方不明になった娘を探す父親の悲しみは深いものだが、劇中の台詞の掛け合いの楽しさが映画を明るくさせている。私も何度も笑った。
そしてやはりというか、予測できていたことだけど、行方不明の娘をもつ父親としての悲しみが全面的に押し出されるシーンには泣いてしまった。しかしこの映画は悲しみを映すばかりではない。行方不明になった娘が繋いでいく人との縁。みんなが彼女を愛していたこと。そして夫婦の絆。
切なく心温まる映画だった。この映画と出会えて良かったと思う。
英語版ですが、予告編があるのでどうぞ。