大山崎美術館の「うつくしい暮らし、あたらしい響き クロード・モネ展」へ行ってきた。
http://www.asahibeer-oyamazaki.com/sp/tokubetu/31887/
大山崎美術館はとても素敵な場所で、建物が美しいのみならず、紅葉が多く残っていた。先週京都中心部に行って「紅葉も終わりだなあ」と思った自分を恥じた。
日本中の美術館からモネの絵が集められて展示されている。こんなにもモネの作品が日本にあったのかと驚く。
有名な睡蓮の絵もあったが、私の心を捉えて離さなかったのは他の風景画の数々だった。
海の絵、森の絵、野の絵。
印象派というとパステルカラーの絵が思い浮かぶが、そんなやさしいものではない。柔らかい色と、はっきりした色と。絶妙な色遣い。そして力強い筆致。特に印象に残ったのが、海の色だ。切ないまでに青い。
遠くから見るのと、近くから見るのとでは全然違う。何度も距離を変えて見た。展示室を何周もした。
椅子があったら、ひとつひとつの絵と何時間でも対峙できるような気がした。
この絵画の世界に入りこみたい。
そう思った。
見終わっても、しばらくあの世界から戻れなくなっている。とても良い展覧会だった。
今週末までなので、行かれる方はお急ぎを。