10:44 AM

日々

Don't trust those people calling others "メンヘラ".

ドント・トラスト・ゾーズ・ピーポー・コーリング・アザーズ・”メンヘラ”。

 

大事なことなので何度も言う。
ドント・トラスト・ゾーズ・ピーポー・コーリング・アザーズ・”メンヘラ”。

 

他人をメンヘラ呼ばわりして、その枠組みに押し込めて理解したつもりになる人を信用することはできない。

 

「メンヘラの友達が〜」とか話している人は、たいがいその友達を見下しているし、まあそのつもりで故意に言っているのかもしれないけど、とりあえず対等に扱ってはいない、と感じる。

私は、「メンヘラ」という言葉が、見下した文脈で使われる場面を何度も見てきた。


「メンヘラ」とは何か。
精神疾患を患っている人たち?
それとも、ただ単に「超めんどくさい人」のことを言ってる?
そもそも、いつから言われ始めたの?

そんな疑問に答えるかのように、「メンヘラ」という言葉について調査した、すさまじい記事がある。メンヘラという言葉はどこで生まれ、その意味はどのように変遷していったのか。

 

menhera.jp

「メンヘラ」の起源をじっくりと紐解いていくには今、このタイミングしかない。「メンヘラ」の起源を知りたい。
そこで今回は、2ちゃんねるメンタルヘルス板の過去ログを丹念に掘っていくことで、「メンヘラ」という言葉が生まれた時期の特定を試みた。


本当に徹底的に調査されているので、ぜひ読んでみて欲しい。
そしてその意味の変遷について書かれたのが、こちらである。

 

menhera.jp

当初、メンヘラは単なる「メンタルヘルス板の住人」としての「メンヘル」「メンヘラー」であった。しかし途中から、「(メンタルヘルス板の住人に代表されるような)心の健康に問題を抱えた人」という意味へと変貌を遂げていった。それが現代でも普通に使われているところに、この言葉のさりげない普遍性の強さを感じる。
一方で、現代においては「メンヘラ」というと「超めんどくさい人」「かまってちゃん」というような意味に捉える人も少なくない。それも、なぜかメンヘラといえば女、というような誤解も生じている。いつからこのような誤解が起きたのか。どう広まっていったのか。

 

個人的には、精神疾患を患っている身としては、「メンヘラ」という言葉は好きではない。精神疾患を患っている人が、自らをそう呼ぶこともあるが、自虐的なニュアンスがあるように思うし(逆に誇りをもって使っている人もいるが)、他人に対して使われる時はたいがい侮蔑の意味を含んでいる。

 

 

少し前、とある芸能人がtwitterで「メンヘラ? 早く滅びておしまい!」とツイートし、炎上したことがあった。

その直後に、

「ワードが出来ると、それに甘えて寄りかかるやつが許せん!『僕、フリーター』って開き直るな!ツンデレとかもサブカルからきてるよね。『私、サブカル』って甘えるなよ。カルチャー知らないくせに!」

とツイートされているので、

「メンヘラ」というワード自体が早く滅びろ、という意味なのかもしれないが、

「メンヘラ」と呼ばれる人たちが早く滅びろと言うのであれば、

それはとんでもないジェノサイドである。