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日々

子どもを作ることのメリットデメリットとか

以前、はてなブログ界隈で子どもを持つことのコスパなどの話が出てバズったらしい。 

 

考えたのは、コスパとか、メリットデメリットとか、そんな観点で見てはあまり良くないということ。

子どもを持つ人の多くは、メリットとして可愛いとか楽しい生活が送れるという。
しかしこれらは主観的なもので、本当にふわっとしていて、子どもが好きでない私にとってはリアリティを持たない。
確かに、子どもを可愛いとか、子育てが楽しいとか、思う人は多いんだろう。
でも、そうじゃない人もいるから、虐待などが起こる。自分がどうなるかは、作ってみないとわからない。
子どもが老後の世話をしてくれるとか、そんなの全く当てにならない。 

 

一方、デメリットは非常に具体的だ。妊娠中のつわりなどの苦しみ、育てるのに金も手間もかかるとか、子どもがなかなか寝付かないとか、夜も3時間おきに起きて睡眠がまともに取れないとか、仕事に支障が出るとか、目が離せなくて料理も思うように作れないとか、反抗期には大変なことになるとかPTAが大変だとか。これらは「ほぼ確実に起こること」だ。だからすごく想像しやすい。さらにいじめや不登校の問題もある。子どもを作ったら夫の手助けが得られず夫婦仲が悪化するというのも聞く。

 

だから、コスパとか、メリットデメリットで語るなら、圧倒的に割りが悪い。
親は子どもに対し「与えっぱなし」になる。

ただ、忘れてはならないのは、自分も親や、それに類する保護者からひたすら与えられてきたということだ。
凄まじいまでの金と労力と手間と愛情。
(もちろん、酷い親に育てられた人もいるし、そもそも親のいない人もいるんだけど。)

 

だから、生きているということに関して言えば、プラマイはゼロなんじゃないか。

 

生命とは、望まずに与えられる贈り物だ。それを気にいる人ばかりではなく、気に入らない人もいる。その贈り物を次の世代にも贈りたいかというのは、その人による。
子どもを産み育てている人は、確かに素晴らしいと思う。
しかし考えるのは、子どもを作りたくない人を人非人とか、異常者とか、非国民扱いして欲しくないということだ。その人にはその人の人生観がある。
それがなかなか、分かってもらえない。
最近結婚したところ、「子どもができたら…」という話をよくされる。そんな時、私は曖昧な笑みを浮かべて、そうですねえと言っている。