3日目は現地旅行会社の敦煌1日ツアーに参加しました。(この旅行会社には莫高窟入場券の予約代行もお願いしました 。)
最初は西千仏洞。北魏や唐、西夏時代の壁画が残っています。石窟内は撮影禁止でした。全部で19の石窟があり、そのうちいくつかに入ることができます。
長い年月の間に破損し、清の時代にテキトーに修復(ガイドさんは「修復ではなく破壊だ」と言っていました)されたものもちらほら。
次に行ったのは陽関という漢代からの関所です。ここか、後にご紹介する玉門関を通らなければ敦煌から西域に出ることはできませんでした。現在はのろし台が残るだけとなっています。
陽関を見た後は昼食を取りました。
レストラン前
地元の鶏肉、ピーマン、玉ねぎ、じゃがいも、しょうがを甘辛く炒めたもの。ここに更に麺をつっこみます。他にニラ玉も頼みました。
ちょ…多い…(美味しかった)
次は漢代長城へ。北京で見られる万里の長城は明代のものですが、ここは漢の時代に作られたもの。土の層と葦などの植物の層が交互に積み重ねられています。だいぶ砂に埋もれてしまったとのこと。
最後はもう一つの関所、玉門関へ。下の写真に写っているのは最近できたという博物館です。
遠くから見た玉門関。
こんな感じで中に入れます。
昔の人はこんなところを旅したんだ~!と感慨深いです。悠久の歴史を感じました。
最後はホテルまで送っていただきました。
結果的に、日本語ガイドを頼んで本当に良かったです。私達夫婦は中国語ができないので、多分連れて行ってもらうだけだったらどれも「ふーん」で終わっていた気がします。漢の時代から残る遺跡の数々に、中国の歴史の雄大さを感じました。だって漢の時代(紀元前206年~後220年)って、日本じゃまだ弥生時代だぜ…。
敦煌のことも色々教えてもらいました。第一の産業は農業で、ブドウなどが栽培されているそうです。第二は観光業。かなりの割合が観光業に従事しているものの、11月から3月は寒すぎて観光客が来ないため、仕事をしないのだそうです。飛行機が安くなるから旅行に行く人もいるのだとか。日本とは時間の流れ方が違いそうですね。
ホテルで少しゆっくりしてから
また敦煌夜市へ。日本ではまずお目にかかれない、North Korea Cold Noodle。最初に見た時から気になっていました。
店のおじちゃんが「おっ、韓国人か?!韓国語でもメニュー書いてあるから見てくれよ!」と言ってくれたのですが、残念ながら私達は日本人です…。
(他の店でも色々食べたいからって)「2人で1つの冷麺をシェアしたいです」という私達の我儘も嫌な顔ひとつせず聞いてくれました。おじちゃんありがとう。
安くて美味しい!
その後、ガイドさんがお勧めしてくれたロバ肉のお店へ。敦煌ではロバ肉が名物料理みたいです。
大賑わいです。
ロバ肉は意外と癖がなく、脂身も少なく食べやすかったです。お酢(バルサミコ酢っぽい味)につけるとさっぱりして美味しい。サービスで出された少ししょっぱいお湯は、おそらく麺を茹でたお湯だと思います。蕎麦湯的な感覚でしょうか。
もうひとつの名物の麺。ミートソースっぽいものがかかっています。
夕食を食べた後は川辺へ。飛び石がたくさんあり、ライトアップもされていて、とても綺麗でした。癒されます。
川沿いには健康遊具が多数置いてありました。
リバーサイドをたっぷり堪能し、ホテルへ。
星空の元、月に照らされる砂丘を観ながらカフェでコーヒーを飲みました。
敦煌に癒されまくりの一日でした。