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日々

タイ古式

タイ古式マッサージに久しぶりに行ってきた。

そのお店は、「疲れたから行こう」というよりは、何ヶ月も経ったある日「あっ今日はあそこに行こう」と頭の上でピコーンと電球が光る感じ。

多分必要な時期を身体が勝手に判断しているんだと思う。

 

全体的に身体がモヤっとしているので、オイルマッサージなどではなくタイ古式でシャッキリしたい、と店長に伝える。

確かな技術で手も足も使って揉まれる。ストレッチで筋肉を伸ばす。気持ちがいい。

 

何年もお世話になっているお店だけど、これまで体験したことのない技も使われていて、店長…ますます進化してる…!と日々精進する姿勢に頭が下がりました。

 

これは色んなところに書いていることだけど、バンコクのスタイルは元々王様のためのものなので失礼のないよう指圧中心、チェンマイスタイルは仲間うちのためのものなので足も使うしストレッチ多め、らしい。

 

店長はチェンマイで修行を積んできた。 

いつかはチェンマイにも行ってみたい。「北方のバラ」と呼ばれる美しい古都に。

「攻殻機動隊」重低音ウーハー上映

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塚口サンサン劇場での重低音ウーハー上映。

 

以前DVDで観ていたが、映画館でやるなら是非観に行きたいと思った。4月7日公開のハリウッド版に備え、あらためて観たかったというのもある。

当然のことながら全く違った経験となった。

作品世界に深く深く「ダイブ」する。

 

前回はSAC2期の2nd GIGやイノセント未見、原作未読の状態で観たのが、今回は様々な作品の繋がりを意識しながら観ることができた。攻殻機動隊の世界は深い。

 

それにしても塚口サンサン劇場さん…最初は字幕版を上映するとしかホームページに載っていなかったのに、吹き替え版声優陣(田中敦子大塚明夫山寺宏一とARISEより前の攻殻機動隊作品のメンバー)が決まったら吹き替え版もやるって攻殻ファンの気持ちをよくわかっている…しかもどちらも重低音ウーハー上映をするって…映画ファンの心を掴みにきてる!一生ついていきます!(敬礼)

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しろはくろ。

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弟が新潟酒の陣で買ってきてくれました。

キャップに赤い帽子が乗っているのが可愛い。

ホームページは載っていない一品そして逸品。

 

白麹で仕込まれていて、まるでワインのような味わい。どことなく味に丸みがある。

どちらかというと荒々しいというよりは調整の取れた味。しっとりとした甘みがあり、口当たりもまろやか。味の濃い肴よりも繊細な味のものを合わせたい。

 

新潟長岡の柏露酒造さんのお酒。

このようにして、色々な蔵元を知ることができるのは楽しいことだ。ご縁を感じる。

「AKIRA」重低音ウーハー上映

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塚口サンサン劇場でAKIRAの重低音ウーハー上映観てきました。1988年(!!!)の映画。劇場はほぼ満員。重低音ウーハー上映は初めてだったけど、「音を耳で聞く」なんてもんじゃない。身体全体(特に心臓)に振動が響く。

 

映画は「なんか上手く説明できないけどスゴいもん観た…!」という感じ。
スピード感、世界観、音楽、人物の表情、動き…色々凄いんだけど、とにかく作品全体の熱量が高くて圧倒される。

 

上映終了とともに、どこからともなく拍手が沸き起こった。

私も思わず拍手した。胸が熱くなった。

 

ところで、AKIRAの漫画の連載が始まったのが1982年、映画化されたのが1988年。そして物語の舞台は「第3次世界大戦後の、東京オリンピックを翌年に控えた2019年」。1982年に東京オリンピック開催を予言していたのってヤバくないですか…。描かれた頃には「近未来」だった2019年。あと2年…あと2年なんですよ…。

現実が追いつきつつあることにガクガクします。

インドからの風

がぶわーっと吹いた。

 

夫とインド料理屋でご飯を食べた。豆のスープに、サラダ、チキンティッカ、タンドリーチキン、ほうれん草とカッテージチーズのカレー、ナスのカレー、里芋のカレー、ガーリックナン、プレーンナン、ライス、最後はホットチャイ。

 

この度、親族がインドに赴任することになった。私はインドに2回行ったことがある。夫は3回。

インド料理屋で美味しい料理を食べ、店内のテレビで流れているインド音楽のPV(素晴らしい自然やエモーショナルなダンス!)を見ていたら、インドからの風がぶわっと自分の中を吹き抜けていった。

 

インドに「そろそろまたおいで」と呼ばれた気がした。「地球の歩き方」'12〜'13年版のあとがきにも書いてあったけど、本当にインドはそういう国だ。一回行ってみて、日本に戻ってしばらくすると、「帰っておいで」と呼ばれる。それでまた行く。その繰り返し。不思議な国。

 

 

親族の赴任地は西インド。西の方といえば、行ってみたいところが山ほどある。家に帰って、早速「地球の歩き方」インド編を開いてみた。

 

ムンバイ近くの、エレファンタ島の遺跡。

グジャラート州、アフマダーバードにあるダーダー・ハリ階段井戸。井戸といっても、小さい丸い石垣の中にバケツを下ろして行くようなものではない、大建築のものだ。スィディ・サイヤド・モスクの美しい線条細工の窓。アダーラジの階段井戸。これも素晴らしいと聞いている。

そこからさらに7時間電車に乗って行く、ジュナーガルの街。鬱蒼とした木の生い茂る中にそびえるウパルコート砦。ジャイナ教の聖地のギルナール山。そこにある9999段の階段。オレンジピンクに塗られた石に目だけが描かれたシヴァ神

 

そしてすぐにパソコンを開き、航空券を検索。想定よりずっと安い便が見つかった。

 

インド旅行はものすごく楽しかった記憶ばかりだ。常識を突き破る自然や遺産の数々。これがビジネスだとそう簡単にはいかないだろうけど、観光客として行くのはとても楽しかった。

インドは治安が悪いと言われるけど(レイプ事件などは怖くてたまらない)、私達は幸運なことに犯罪に合ったことがない。リスクを回避するようにした部分もあるし(よくある犯罪のパターンは頭に叩き込んで行く、インド経験者と一緒に行く、男性も含めた6人の大人数で行く、日本語が通じる現地旅行会社の活用、セキュリティが怪しいホテルではホテルの人に鍵を開けられ盗難に遭う場合があるのでさらに南京錠をかけるなど)、たまたま選んだ行き先が治安の良い場所であったこともある。

 

でも、一度でもインドに行ってみるとわかるのだ。「この国、広すぎじゃないか?一言で表すのは無理だろ!」と。

 

日本人観光客が行く北インドのデリー、アーグラ、ジャイプルなど(「黄金の三角形」と呼ばれている)は特に悪い人が多いと聞く。しかし、そこから離れた西インドのエローラやアジャンターなどはとても安全な印象を受けた。流れている空気が違うのである。ヒマラヤの方のラダック地方も、平和な片田舎という感じだった。

 

インドはEUから3ヶ国ぐらい抜いたぐらいの大きさ。自然も歴史も民族も文化も治安も、一言では語れないのである。だから何度でも行きたくなるのだ。

 

そんなこんなで急激にインド欲が高まってきたので、「遊びに行っていいですか⁈特にエレファンタ島とアフマダーバードとジュナーガル行きたいんですけど一緒にどうですか⁈」と親族にLINEを送ろうとしたら、夫に「赴任が決まったばかりの今にそんな情熱的なメッセージを突然送られても引かれるだけだからやめとけ」と止められた。相手はインドに行ったことがなく、そんな熱量を当てられても戸惑うだけだから、と。相手にもインドに興味を持ってもらって、そこでの生活を最大に楽しんでもらおうと思ったのになあ。でも確かにどん引かれる可能性はあるので、もう少しタイミングを見て送ろうと思います。

 

 

いくら行きたいと言っても、健康でないとしんどいので早く病気から回復しないと。あとはお金。なんとか貯めないとなあ〜。でも親族が現地にいるというのはまたとないチャンスなので、できれば活かしたいと思っています。

とりあえず明日の朝はチャイを入れよう。

ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険

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http://doraeiga.com/2017/sp/

猛暑の夏。大量のかき氷を食べるため、「どこでもドア」で訪れた氷山で、のび太は謎の腕輪を見つける。その氷山は長い時間をかけ南極から流れて来たもので、のび太と仲間たちはその腕輪を落とし主に返すため南極へと旅立つ。そこで、氷の下に古代都市の遺跡があるのを見つける…というストーリー。

 

大人になってからはドラえもんの映画を観たことがなかったのですが、Twitterで「今回のドラえもんは映画クラスタにオススメ。『ワンダと巨像』感半端ない」と聞いて観に行きました。「ワンダと巨像」は古えの大地や古代遺跡っぽいところを周りながら古代遺跡っぽい巨像を倒していくゲームなのですが、私はその世界観が大好きなのです。

 

こんなイメージ↓


ワンダと巨像 プロモーションビデオ

 

はい。古代文明、古代遺跡モノ大好きです。

街並みが残っているのを探索していく話が大好きです。

古代の人が作った「人ならざるモノ」が動くのを見るのも大好きです。

 

感想としては…「ナウシカの漫画を全巻読んだ後に、あらためて映画を観て抱く感慨のような感じ」。

意味がわからないので説明します。ナウシカは漫画が全7巻あって、その中で腐海がなぜ作られたかとか、巨神兵のこととか、クシャナ殿下の過去とか、ナウシカたちが何故「作られた」のか、など本当に色々書かれていて、世界観が広大で、ストーリーも壮大であることこの上ないんです。スケールが半端なくデカい。でも、映画では2巻までの内容しか語られていない。しかも巨神兵溶けるし!漫画的には溶けちゃダメなんですよ!(笑)

要するに、「もっと深いストーリーがあって、広大な世界が広がっているのに、一部を取り出して2時間に収めるなんてもったいなさすぎる」という感じです。

 

今回のドラえもんの映画でも、古代都市の世界観は作りこまれています。背景も壮大。しかし、尺の都合で話がとてもコンパクトにまとまっており、登場人物が探検するのはそのほんの一部。

古代都市スキーとしては、こちらにあんなレリーフが…こちらには水道も…とか、せっかく作った世界観なので探索のシーンがもっと欲しいと、もう本当に趣味が偏っているのは自覚しているんですけど、思ってしまいました。っていうか私自身が探検したいだけかも(笑)

いやー、これ、こんなにスケールが大きいなら2部作ぐらいにもできるんじゃないだろうか。それか、何冊もある漫画を出すとか(笑)メインの客層が子どもなので、無理ではあると思うんですけど…

 

何故古代都市が作られたのか?何故滅んでしまったのか?そこにいた人々はどこに行ってしまったのか?文明の臨界点とは??

2時間の映画の中で事件は解決しハッピーエンドになる訳ですが、その背後にはきっと深い深いストーリーがある。そのお話をもっと聞きたい。誠に勝手ながらそんな風に思いました。

 

 

 

しかしのび太は本当にいいやつだなあ。私だったらあんな状況であんなこと言えないよ。大人になった今になって、もう本当に今更なんですが、感動しました。

夢と自己能力感と楽観主義

私はコンプレックスがひどく、ほんのちょっとしたリア充話を聞くだけでも気分が悪くなってしまうことがある。私が悪いのは認める。

 

特に大学時代の話は地雷。私は大学時代、無気力と鬱に悩まされ、学業もバイトもサークルも何ひとつ夢中になることができなかった。わざわざ親に大学に行かせてもらったのに、それが恵まれていることもわかっていたのに、何も成し遂げられなかったのが辛く、罪悪感もひどかった。

それが、「自分はこれを頑張っている/いたよ」、とか、「学業が面白くてしょうがない」「自分にはこんな能力があると思うんですよね、自信があります」などと話されるとものすごく辛くなることがある。自分は何もできなかったし、今でもできないから。

「こんなことをしたいんだ!」という夢。「こんなことができるんだ」という自己能力感と楽観主義。聞いていてとても眩しいが、一方で相手の話し方によっては気分が悪くなることもある。「お前の自慢話なんて聞きたくないんだよ!!!!」。もう辛い。飲み会の席を立ちたくなる。

 

自分の好きなことや頑張っていることをにこにこ話す時、相手に単なる自慢話ととられるか、「ウゼェ」と思われるか、逆に「もしかしたら自分にも新しい世界が広がっているのかも!」と希望を持ってもらえるのかって紙一重だと思う。その違い、コツが知りたいなあ。自分も「自慢話を聞かされるのは嫌だなあ」と思うことは多々あるので。

 

夢と自己能力感と楽観主義を語られる時、羨望と嫉妬と絶望の闇に叩き落されることもあれば、それに救われることがあるのも事実なのだ。

 

私は、相手の自己能力感と楽観主義に救われたことがある。社会人になってから台湾に遊びに行った時、台湾人の友人(当時学生)から「僕はいつか留学したいと考えているんだ」と夢を語られた。彼は自分の未来を信じていた。その時私は純粋に彼を応援したいと思い、「自分はもう大学を卒業して留学のチャンスはないけど、仕事などを通じて別の形で自己実現できるんじゃないか」「もっと未来に対して希望を持っていいんじゃないか」と思えた。その頃仕事は決して上手くはいっていなかったが、そう思えたのである。大らかで楽観的な台湾の風土にも影響されたのかもしれない。実際彼はその後オランダに留学に行った。努力の賜物である。

彼の話を聞いても自分まで希望を持つことができたのは、彼が私の能力を信じ、私の仕事に敬意を払い、私をとても尊敬してくれていたからだと思う。「あなたはとても礼儀正しいし、easygoing(楽観的)だし、とても頭が良くて能力もある。あなたと話していると本当に楽しい」と、マジでダメダメな私に対して彼は何度も褒めてくれた。決してお世辞ではなかったと信じている。

 

例えば、病気のことでもそう。自分と同じ病気を抱えつつも仕事を持ち社会生活を送れている人を見て、「自分には無理だよ、ケッ」と思うか、「自分にもできるようになるのかもしれない、落ち着いて治療に取り組もう」と思うか。その違いは何なのだろう?

きっとそのひとつは、「あなたにもきっとできるよ」「絶対良くなるよ」という、心からの言葉。とにかく自分を信じてくれている、その安心感が大きいのである。

 

あとは謙虚さ。これは本当に大事。うちの夫も大学で物理学にのめりこみ楽しみまくったクチで、付き合いはじめの当初は物理学の話ばかりされたんだけど(笑)、全然嫌じゃなかった。理系の人の中には文系を馬鹿にする人が一定数いるように思うが、彼は私の専攻(社会学)を馬鹿にすることなく、そこにも広くて深い世界が広がっているのだろうと、自分は勉強していなくても推測し、尊敬してくれたのである。

 

なんだか、夢とか自己能力感とか、話すこと自体は悪くないんですけど、もしかしたら「相手のことを信じていますよ。あなたの人生も素晴らしいものだと思いますよ。とても尊敬していますよ。」ということを示しながら、謙虚な姿勢で言いたいことを伝えるのが大事なのかもしれない。何かの悪口を言ったり、明確にdisらなくても、相手の気分を害することはあるのだ。常に相手への敬意を忘れないようにしたい。